グスラールの音楽について

DAT番号
1630
曲・解説順番号
5
曲名・解説タイトルよみ
グスラールノオンガクニツイテ
解説者
小泉文夫
注記2
解説:グスラールの音楽は、大勢の演奏者がおり、毎年コンクールのような競演も開かれ、それぞれに個性がある。内容の物語も、13世紀のもの、14世紀のもの、19世紀のもの、第二次大戦時のナチに対する抵抗運動を歌った新しいものと、多彩である。歌い方もいろいろあるようだが、グスラが一弦の楽器で、左手は同じポジションで人差し指から小指までを使うだけなので、開放弦を含めて四度や五度の音程の範囲を出ないのが普通で、指の具合によって不安定な音程となっている。クロアチアやモンテネグロの人々はグスラールの音楽に非常に愛着をもっている。10(4+4+2)シラブルのリズム定型の繰り返しが基本で、定型化したものを繰り返すという点では、北欧のバラッドなどの伝承と合い通じるものがある。古代ギリシアのホメロスにもリズムの定型化とその繰り返しがみられ、弦楽器で伴奏されたであろうということも含めて注目される点である。
分類番号
koizumi60_ギリシア、キプロスkoizumi63_ユーゴスラヴィア
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テープ副標題
ホメロスの後裔たち
録音年
1976年6月