講演「日本音楽における宗教性と音の特質」

DAT番号
1148
曲・解説順番号
25
曲名・解説タイトルよみ
コウエン「ニホンオンガクニオケルシュウキョウセイトオトノトクシツ」
曲名・解説タイトル:副題
日本音楽における宗教性と音の特質に対する評価
曲名・解説タイトルよみ:副題
ニホンオンガクニオケルシュウキョウセイトオトノトクシツニタイスルヒョウカ
解説者
小泉文夫
注記2
解説:日本音楽における宗教性と音の特質を世界的に特筆するものであるというような評価は飛躍的かつ早急である。シュペングラーの「西洋の没落」から論を飛躍させて日本音楽の台頭を予測することは難しい。確かに現代音楽に見られるように西洋文明を否定するような動向も存在するが、これは実は西洋の中から生れてきている。すなわち、西洋は宗教(キリスト教)から離れ、さらに築き上げてきた文明を否定することで自己を拡張しているのである。以上を考えると、このような西洋的発展のし方をもたない日本、ないし日本音楽が自らを今後豊かにしていくかどうかは疑問である。
分類番号
koizumi1_日本(その2)koizumi924_宗教学、宗教一般
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録音年
1968年7月
注記1
02日採録。採録場所:東京都児童会館ホール。