khyalについて

DAT番号
0608_1
曲・解説順番号
3
曲名・解説タイトルよみ
ハヤールニツイテ
解説者
小泉文夫
注記2
解説:元来はTansenターンセーン(1506?~1595?、アクバル大王に仕え、北インド古典音楽の基礎を作った。音楽の聖人とも呼ばれる)が創ったdhruvapadaドゥルヴァパダ(dhrupadドゥルパド)が、声楽の重要な形式(宮殿で歌う大形式)であったが、次第にdhamarダマール、holiホーリーなどの小さな形式に取って代わられ、その後に出現したのがkhyalハヤールである。ハヤールはsthayiスターイー、antaraアンタラー、samcariサンチャーリーで構成される。スターイーは1度から1オクターヴ上まで、アンタラーは第2主題(南インドのpallaviパッラヴィに対するanupallaviアヌパッラヴィ)に相当するもので、5度から上の4度までの音域による。サンチャーリーは自由な展開部分。ハヤールの特徴は、tanターンという変奏法(主題であるスターイーの部分部分を細かい旋律で埋める)にある。長い間、ハヤールは、北インドの中心的な形式であった。今日でも、音楽習得上の基礎と位置づけられている。
分類番号
koizumi42_北インド
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テープ副標題
楽式
録音年
1972年8月