冨崎野ぬ 牛小ま ユンタ

DAT番号
356
曲・解説順番号
13
曲名・解説タイトルよみ
フサギヌーヌ ウスィナーマ ユンタ
演奏者
浦原啓作、他
演奏者よみ
ウラハラケイサク、ホカ
解説者
浦原啓作
注記2
『八重山ユンタ集―沖縄古謡―』63ページに「29・30、冨崎野 (ふさぎぬー) ぬ 牛小 (うすぃなー) ま ユンタ」「一、冨崎野 (ふさぎぬー) ぬ 西田 (いーりだー) ぬ 牛小 (うすぃなー) ま/二、朝 (すぃとぅむてぃ) に 朝早 (あさぱな) に 起 (う) きすれ/三、前 (まい) ぬ家 (やー) ん 家隣 (やーとぅな) りん 走 (ぱ) り出 (い) で/四、山連 (やまあう) ば 山 (やま) くなーば 求 (とぅ) めー連 (さあ) り/五、山蠅 (やまづぃな) ば 山 (やま) かぶすぃ 取 (とぅ) り持 (む) ち/六、嵩 (たき) や頂上 (つぃづぃ)  岡 (むり) や頂上 (つぃづぃ) 登 (ぬぶ) りょうり/七、北 (にすぃ) ぬ渡 (とぅー) 神 (かん) ぬ渡 (とぅー) ゆ 見上 (みあぎ) りば/八、是 (くり) どぅ是 (くり) 私兄 (ばあびぎりゃー) ぬ 舟 (ふに) やるよ/九、彼 (かり) どぅ彼 (かり) 加根 (かに) びらー 舟 (ふに) やるよ/十、向 (んか) いつぃめー 笑 (ばあら) ひつぃめー 拝 (うが) まれよ/十一、冨崎野 (ふさぎぬー) ぬ 西田 (いーりだー) ゆ 見上 (みあぎ) りば/十二、是 (くり) どぅ是 (くり) 私兄 (ばあびぎりゃー) ま 牛 (うすぃ) やるよ/十三、彼 (かり) どぅ彼 (かり) 加根 (かに) びらーぬ 牛 (うすぃ) そうぬよ/十四、育 (すだ) ち美 (かい) しゃぬ 野 (ぬ) ざらい清 (かい) しゃ ある牛 (うすぃ) よ/十五、目 (みー) ぬ見 (み) や 目 (みー) ぬ■ (ばざめ) ひやひゆうでぃよ/十六、肝 (きむ) ぬ見 (み) や 肝 (きむ) ぬ■ (ばざめ) ひゆでぃなよ」「大意/朝早く起きて近隣を走りまわり、連れを誘い合って薪 (まき) をとりに山へいく。前石嵩に登って西の海を見渡すと、追い風の波に乗って走りくる舟は、私の愛する人の舟だ。振りかえり冨崎野を見渡すと、彼の牛が見える。どの牛よりも育ちがよく、清らかで美しい牛だ。頼むからその牛をつなぐときは心をこめて逃げないようにつないでください。」「解説/愛する男の牛に対する愛情をうたったユンタである。冨崎野は、観音堂のうしろ、みなぬすく丘のあたりの広い野原をいう。/なお、30番めの同じタイトルの曲はとうすぃである。29番の詞でうたわれるため、29番の途中、何番からでもよいが、30番の曲に入ってテンポを早めてうたうのである。」と記載(小泉文夫による音階分析の書き込みあり)。
分類番号
koizumi154_八重山諸島koizumi2_北アジア、東アジア
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録音年
1970年10月