心中天綱島・下の巻「大和屋の段」

DAT番号
279
曲・解説順番号
3
曲名・解説タイトルよみ
シンジュウテンノアミジマ・ゲノマキ「ヤマトヤノダン」
作曲者、作詞者
作者:近松門左衛門
作曲者、作詞者よみ
サクシャ:チカマツモンザエモン
解説者
沼艸雨
注記2
解説:近松門左衛門は時代物の「国性爺合戦」などの名作がある一方で、世話物にも名作があり、その代表作で最もよく知られているのが「心中天網島」である。上の巻「新地茶屋河庄の段」のあらすじ「大阪の天満に住む紙屋治兵衛は妻子がいるにもかかわらず、曽根崎新地の遊女小春になじみ、心中の約束をする。しかし治兵衛の兄が小春に頼み、小春と治兵衛は別れることになる」。中の巻「紙屋内の段」のあらすじ「小春と別れた治兵衛はまじめに家にいるが、小春のことが忘れられない。その小春が恋敵に身請けされるという噂をきく。治兵衛の女房おさんも、治兵衛一筋に生きてきた小春が自殺をすることを心配して助けようと金を工面しようとするが、父親に見咎められてかなわなず、その上、無理矢理、夫婦の縁を切られてしまう」。下の巻「大和屋の段」のあらすじ「妻とは離別、恋しい女は他人に身請けされ、生きる望みを失って家を出た治兵衛が大和屋で小春に会い、覚悟を決めて二人で心中場へと急ぐ」。心中天網島には、名作故の改作が多く、近松の原作が語られることは少ない。竹本綱太夫と三味線の竹沢弥七は、原作に取り組んでいる。[関連資料に「小春」「治兵衛」とのメモ書きあり。]
分類番号
koizumi101_義太夫、古浄瑠璃、説経、古曲(荻江節、一中節・河東節・宮薗節)
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録音年
1966年3月