The trust was established by KOIZUMI Mieko, widow of Professor KOIZUMI Fumio (1927-83), on October 11, 1989, to commemorate her husband’s lifelong devotion to ethnomusicology and to honour individuals and organizations who have made significant contributions to this field. Koizumi Fumio Prize for Ethnomusicology (called Koizumi Prize) is to be awarded each April 4, the date of KOIZUMI Fumio’s birthday. The recipient is to receive an award certificate in addition to the prize money. Up to now, 42 individuals and 6 groups were awarded this prize.
The 31st Annual Prize was awarded on June 3rd 2021, and our foundation ended entire honouring activities at this award ceremony.
We would like to express our appreciation for all of your help so far.
Method of Selection
Every autumn, the Koizumi Fumio Award Steering Committee asks research institutes of world music and influential individuals in the world to request candidates. Then, the selection committee makes a review and decides upon recipient(s) among the candidates mentioned above. Self election for the prize is not allowed.
The 31st annual award ceremony was held on June 3rd 2021 without audiences to prevent the spread of the novel coronavirus.
To take a look at its details, click here.
31st Annual (2019)
Richard J. Emmert
(Professor, Department of Japanese Literature and Culture, Faculty of Literature, Musashino University, Researcher, Noh Research Archives)
Introducing and Achievements
In recognition of his significant contribution to realizing a new possibility of nō as well as presenting its wide applicability for education and research of performing arts by creating the English nō.
Professor Richard J. Emmert giving a prize lecture
MIN-ON CONCERT ASSOCIATION
(Professor, Department of Japanese Literature and Culture, Faculty of Literature, Musashino University, Researcher, Noh Research Archives)
Introducing and Achievements
In recognition of its contribution towards making not only researchers but also many people aware of splendor of the musics of various ethnic groups, especially of Asian ones, and making people familiar with such musics through a huge number of concerts and field surveys.
Mr. ITO Kazuto, President of MIN-ON, giving a prize lecture
[Special Prize] Koizumi Fumio Memorial Archives, Faculty of Music, Tokyo University of the Arts
(Professor, Department of Japanese Literature and Culture, Faculty of Literature, Musashino University, Researcher, Noh Research Archives)
Introducing and Achievements
In recognition of the achievement through its publication of the research materials of the Late Professor Koizumi with purpose for making the development of musicology.
Mr. AKIYAMA Teruo, Administrator of the Trust (left), Ms. ODAKA Akiko, Archivist at the KFMA (right)
30th Annual (2018)
David Weirick Hughes
(Research Associate, Department of Music and Japan Research Centre, SOAS, University of London)
Introducing and Achievements
For his long-term contribution to ethnomusicology in research and education, with emphasis on Japanese folk music in theory and practice.
Dr.D. Hughes giving a prize lecture
29th Annual (2017)
KOMODA Haruko
(Professor of musicology, Musashino Academia Musicae)
Introducing and Achievements
For her musicological elucidation of the heike (heikyoku)and its preservation through training young performers.
Professor KOMODA Haruko giving a prize lecture
Philip V. Bohlman
(Ludwig Rosenberger Distinguished Service Professor in Jewish History, Department of Music and the College, The University of Chicago; Honorarprofessor, Hochschule fur Musik, Theater und Medien Hannover)
Prize Lecture (full text)
Introducing and Achievements
For his contribution to ethnomusicology with special reference to diverse research methods and perspectives on world music.
Professor Philip V. Bohlman giving a prize lecture
28th Annual (2016)
Patricia Shehan Campbell
(Donald E. Petersen Professor of Music, University of Washington, music education-ethnomusicology)
Prize Lecture (full text)
Introducing and Achievements
In recognition of her contributions to ethnomusicology through long-term research in and practice of multi-cultural music education, establishing a significant interface between ethnomusicology and music education.
Professor Patricia Shehan Campbell receiving her testimonial
Professor Patricia Shehan Campbell giving a prize lecture
Alison Tokita
(Director, Research Centre for Japanese Traditional Music, Kyoto City University of Arts)
Prize Lecture (full text)
Introducing and Achievements
In recognition of her contributions to ethnomusicology through sustained research on Japanese narrative music genres and successful organisation of joint research in musicology.
Professor Alison Tokita receiving her testimonial
Professor Alison Tokita giving a prize lecture
第27回(2015年度)受賞者
オタナザル・マチャクーボフ
ウズベキスタン国立音楽院(タシケント)教授(受賞時)
受賞記念講演
紹介と主要業績
中央アジア音楽の歴史研究を通じて、民族音楽学に貢献した功績に対して。
マチャクーボフ教授(左)、海老沢敏運営委員長(右)| 受賞記念講演中のマチャクーボフ教授。
マーガレット・カルトミ
(モナシュ大学教授)
紹介と主要業績
東南アジアにおける音楽文化の多様性を、歴史学的並びに音楽様式学・楽器学的観点から明示した功績に対して。
カルトミ教授(左)、海老沢敏運営委員長(右)| 受賞記念講演中のカルトミ教授。
第26回(2014年度)受賞者
陳 応時
上海音楽学院音楽学系教授(受賞時)
受賞記念講演
紹介と主要業績
中国の楽律学の研究、ならびに琵琶古譜とりわけ敦煌琵琶譜の解読研究の功績に対して。
陳応時教授(右)、海老沢敏運営委員長(左)| 受賞記念講演中の陳応時教授。
浜松市楽器博物館
楽器博物館として研究・教育・普及活動に取り組み、民族音楽学に大きく貢献したことに対して。
浜松市楽器博物館館長・嶋和彦氏(右)、海老沢敏運営委員長(左)| 受賞記念講演中の嶋和彦氏。
第25回(2013年度)受賞者
ロベルト・ガルフィアス
カリフォルニア大学アーヴァイン校教授(受賞時)
受賞記念講演
紹介と主要業績
雅楽を出発点に音楽文化のグローバルな地域研究の先駆者として、長年にわたる民族音楽学に果たした功績に対して。
ロベルト・ガルフィアス教授(左)、海老沢敏運営委員長(右)ロベルト・ガルフィアス教授(左)、海老沢敏運営委員長(右)| 受賞記念講演中のロベルト・ガルフィアス教授。
オペラシアターこんにゃく座
母語によるオペラ創作の可能性を追求しその成果を卓越した実践を通して持続的に提示してきた功績に対して。
オペラシアターこんにゃく座代表・萩京子氏(左)、海老沢敏運営委員長(右)| 受賞記念講演中の萩京子氏。
第24回(2012年度)受賞者
R.マリー・シェーファー
トロント大学ロイヤル音楽院グレン・グールド・スクール教授、作曲家(受賞時)
音環境を文化の視点から研究することを通して、サウンドスケープ概念を確立し、民族音楽学へ新たな視座を提供した功績に対して。
提供:中川真
第23回(2011年度)受賞者
イザーリイ・ゼムツォーフスキイ
スタンフォード大学音楽学部及びスラヴ学学部 元客員教授(受賞時)
受賞記念講演
紹介と主要業績
口頭伝承の音楽に関する基本的な概念を解明し、ソ連の民族音楽学に関する広範な情報を広く世界に知らしめた功績に対して。
テキストイザーリイ・ゼムツォーフスキイ教授(右)、海老沢敏運営委員長(左)| 受賞記念講演中のイザーリイ・ゼムツォーフスキイ教授。
李輔亨
韓国における民間の音楽、とりわけパンソリ、民謡、プンムル、巫俗音楽について長年にわたり綿密な現地調査を行い、韓国伝統音楽研究を飛躍的に発展させた業績に対して。
受賞する李輔亨氏(右)、海老沢敏運営委員長(左)| 受賞記念講演中の李輔亨氏。
第22回(2010年度)受賞者
沈洽
音楽形態論の業績ならびに異なる地域間の民族音楽学的研究と教育のためのネットワークを推進した功績に対して。
授賞式を欠席した受賞者にかわり、賞状を受け取る山口修教授 | 受賞記念講演を代読する山口修教授。
チャールズ・カイルス
ニューヨーク州立大学バッファロー校名誉教授(受賞時)
受賞記念講演
紹介と主要業績
応用社会音楽学、エコーロジー、グルーヴ学を主唱して民族音楽学の領域を拡張し、それらを子どもの教育プログラムへと実践的に架橋した功績に 対して。
受賞するチャールズ・カイル教授(右)、海老沢敏運営委員長(左)| 受賞記念講演中のチャールズ・カイル教授。
第21回(2009年度)受賞者
バーバラ・バーナード・スミス
ハワイ大学マーノア校名誉教授(受賞時)
受賞記念講演
紹介と主要業績
長年にわたる研究と教育によりアジア太平洋諸民族とその音楽の知識と理解を学界ならびに社会一般に広めた貢献に対して。
授賞式を欠席した受賞者にかわり、賞状を受け取るクリスティン・ヤノ ハワイ大学教授 | 受賞記念講演を代読する山口修教授。
ジョーゼフ・ジョルダーニア
メルボルン大学名誉研究員、トビリシ音楽院教授、同伝統多声楽研究センター国際部長(受賞時)
受賞記念講演
紹介と主要業績
世界の民謡における多声性を系統的に比較分析し、さらに人類の進化という広範な視野から、伝統的な多声部歌唱の起源を探る新しいモデルを提案した功績に対して。
受賞するジョルダーニア教授(右)、海老沢敏運営委員長(左)| 受賞記念講演中のジョルダーニア教授(撮影:左右とも、ミハイル・ポルトノーヴ/つげ しょうこ)。
第20回(2008年度)受賞者
蒲生郷昭
東京文化財研究所名誉研究員(受賞時)
日本音楽のあらゆるジャンルに対する長年の調査・研究、とりわけ、文献・図像・現行伝承の徹底した考証を通じて総合的な日本音楽研究の方法を構築し、この分野を主導してきた功績に対して。
シムハ・アロム
フランス国立科学研究センター名誉研究部長(受賞時)
長年のアフリカ音楽の研究、とりわけアフリカのポリフォニーとポリリズムに関する独創的な研究、そして民族音楽学に厳密な方法論を提示した功績に対して。
提供:徳丸吉彦
第19回(2007年度)受賞者
ユリ・シェイキン
国立極地芸術・文化学院教授(受賞時)
長年にわたる北ユーラシア諸民族の音楽の広汎な調査研究、とりわけ儀礼(シャマニズム)と音楽の関係の研究を通じて、極東シベリア先住民族の音楽の特性を明らかにした功績に対して。
提供:植村幸生
ジェラルド・グローマー
山梨大学教授(受賞時)
長年にわたる日本民謡の音楽学的研究、とりわけ津軽三味線や瞽女唄など、周縁に位置する特殊なジャンルに注目し、これらを歴史的資料および音楽構造の両面から解明した実証的な研究に対して。
第18回(2006年度)受賞者
クリステル・マルム
エーテボリ大学教授(受賞時)
民族音楽学の研究成果およびその国際組織とネットワークにおける諸活動に対して。
撮影:柘植元一
第17回(2005年度)受賞者
イ マデ・バンデム
インドネシア芸術大学ジョクジャカルタ校学長(受賞時)
インドネシアの上演芸術に関する優れた研究による民族音楽学への貢献に対して。
撮影:皆川厚一
第16回(2004年度)受賞者
山田陽一
京都市立芸術大学教授(受賞時)
パプアニューギニアにおけるフィールドワークの理論化による民族音楽学への貢献に対して。
第15回(2003年度)受賞者
スティーヴン・フェルド
ニューメキシコ大学教授(受賞時)
長年の象徴体系に関する民族音楽学的研究への貢献に対して。
提供:徳丸吉彦
第14回(2002年度)受賞者
月溪恒子
大阪芸術大学教授(受賞時)
尺八音楽研究に対する卓越した貢献に対して。
提供:徳丸吉彦
第13回(2001年度)受賞者
川田順造
広島市立大学教授(受賞時)
音の文化の詳細な研究によって文化人類学と民族音楽学の間の生産的な関係をつくった功績に対して。
川田順造著『人類学の地平から』(2004年、ウエッジ社)より転載
第12回(2000年度)受賞者
間宮芳生
桐朋学園大学特任教授・作曲家(受賞時)
長年の創作活動を通じて音楽学研究と世界の伝統音楽を活性化した功績に対して。
第11回(1999年度)受賞者
藤井知昭
中部大学中部高等学術研究所教授・同研究所副所長(受賞時)
長年にわたるアジア音楽の調査とAVメディアによるその成果の公刊に対して。
第10回(1998年度)受賞者
徳丸吉彦|山口修
お茶の水女子大学教授|大阪大学教授(受賞時)
長年にわたる民族音楽学の研究と教育、とくにベトナム雅楽の復興に尽力したことに対して。
第9回(1997年度)受賞者
ジャン=ジャック・ナティエ
モントリオール大学教授(受賞時)
長年にわたる民族音楽学と音楽記号学の研究と教育の功績に対して。
提供:徳丸吉彦
第8回(1996年度)受賞者
谷本一之
北海道立アイヌ民族文化研究センター所長(受賞時)
アイヌ民族を含む北方諸民族の音楽文化の長年にわたる研究に対して。
第7回(1995年度)受賞者
黄翔鵬
中国芸術研究院音楽研究所元所長(受賞時)
中国音楽の歴史研究を通して民族音楽学の発展に寄与した功績に対して。
撮影:柘植元一
第6回(1994年度)受賞者
チャン・ヴァン・ケー
パリ ソルボンヌ大学名誉教授・フランス国立センター元研究所長(受賞時)
ベトナム音楽の研究と民族音楽学の教育に対する長年の貢献に対して。
撮影:柘植元一
第5回(1993年度)受賞者
ブルーノ・ネトル
イリノイ大学名誉教授(受賞時)
長年にわたる民族音楽学の研究と教育の功績に対して。
撮影:柘植元一
第4回(1992年度)受賞者
ウイリアム P. マルム
ミシガン大学教授(受賞時)
長年にわたる日本音楽についての民族音楽学的研究に対して。
撮影:柘植元一
中川真
京都市立芸術大学助教授(受賞時)
音環境の音楽学的研究に対して。
第3回(1991年度)受賞者
ホセ・マセダ
フィリピン大学名誉教授(受賞時)
長年にわたる東南アジア音楽研究により、この地域の音楽の特性を世界に知らしめた功績に対して。
提供:中川真
井野辺潔
大阪音楽大学教授(受賞時)
長年にわたり人形浄瑠璃の構造的研究を重ね、近年は共同研究組織を通じて日本劇音楽の解明に貢献したことに対して。
第2回(1990年度)受賞者
東儀季信
カリフォルニア大学ロサンゼルス校講師・雅楽演奏家(受賞時)
25年にわたる雅楽の海外普及活動に対して。
国立音楽大学楽器資料館
代表 郡司すみ(受賞時)
楽器学的方法の確立と公開による民族音楽学への貢献に対して。
第1回(1989年度)受賞者
ジョン・ブラッキング
ベルファスト・クィーンズ大学名誉教授(受賞時)
民族音楽学的文化研究と国際的教育活動のすぐれた業績に対して。
撮影:柘植元一
東京芸術大学民族音楽ゼミナール
代表 小柴はるみ(受賞時)
『日本民謡大観・八重山諸島篇』における採譜、記録、音楽分析の成果に対して。