南北アメリカにおける黒人の宗教音楽について

DAT番号
1216
曲・解説順番号
13
曲名・解説タイトルよみ
ナンボクアメリカニオケルコクジンノシュウキョウオンガクニツイテ
解説者
小泉文夫
注記2
解説:黒人たちは与えられた環境を生かして音楽的な衝動をキリスト教の礼拝の中に表している。中南米においては、白人が作ってきたキリスト教音楽という伝統というお手本があり、それによってある面では導かれながらもある面では圧力を受けることで自分なりの音楽を生み出すのは難しかったと思われる。アメリカ合衆国では黒人と白人との関係が資本主義社会であるためにはるかに密接であり、その緊張関係も複雑であった。南米では奴隷のように扱われながらも一方ではアフリカ的な要素について指図はなかったが、北米では細かいところまで指図が及んでいた。白人による圧力に対しての黒人の反応は様々なものがあったが、そのもっとも複雑で根強い音楽上の反発が結晶したものがジャズであった。そのようなジャズを支えるようなキリスト教音楽が現れており、コネティカット州の小さな教会の例を紹介したことがあった。
分類番号
koizumi88_中南米(含インディオ)koizumi926_キリスト教
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テープ副標題
南北アメリカ、大洋州
録音年
1972年6月