- DAT番号
- 238
- 曲・解説順番号
- 1
- 曲名・解説タイトルよみ
- シモウサホソリ
- 作曲者、作詞者
- 作曲:柳川検校
- 作曲者、作詞者よみ
- サッキョク:ヤナガワケンギョウ
- 解説者
- 平野健次
- 注記2
- 解説:箏・三味線音楽の芸術歌曲として最古のものが、箏も三味線もともに組歌という様式から出発しているのは興味深い。歴史的な古典としての重要性だけではなく、地歌・箏曲の職業的演奏家の免許のための規範曲として伝承されてきた点でも注目される。京都の柳川流と大阪の野川流のそれぞれ女流代表者と目される二人による三味線組歌破手組の「下総細り」の合奏。三味線音楽の異音性の上で注目すべき打合せの形式、つまり柳川流の唄と三弦の手は普通に演奏し、野川流の三弦の方は、「下総」という曲を、二[唄]、一[唄]、四[唄]、三[唄]という唄の順序で合せていき、次に五唄目からは、野川流では「紅」という曲の二唄目からに当たっているので、それを合せるといった、かつてあまり試みたことのない特別な演奏形式によっている。三味線組歌の本質的な性格と価値を知るためにも、またそれぞれ伝承を異にする演奏者が流派の違いを超越していかに芸術的目標の一致をみることができるかという点でも意義のある試みだと思う。
- 分類番号
- koizumi00_日本koizumi07_箏曲、地歌、胡弓、三曲
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- 録音年
- 1965年11月